手作りのごはんを犬や猫に与える時は、栄養の偏りと、衛生(加熱・保存)に注意が必要です。環境省の「飼い主のためのペットフード・ガイドライン」では、肉や魚以外の食材も与えて栄養の偏りを防ぐこと、肉や魚は生のままでは内部寄生虫や細菌性中毒のおそれがあるため、加熱調理したものを与える方が安全性が高まることが書かれています。
この記事では、ガイドラインにもとづいて、手作りフードで注意すること、作った後の保存、市販のフードと組み合わせる時の考え方をまとめます。
(確認元:環境省「飼い主のためのペットフード・ガイドライン」(手作りフードについて、フードの保存方法)。確認日:2026年10月6日。病気がある場合の食事は、獣医師に相談してください)
栄養の偏りに注意する
ガイドラインには、偏った食材を長く与えた場合の例が書かれています。
- 猫は本来肉食だが、レバーなどを長期間与え続けると、カルシウム不足による歩行障害や、ビタミンAの過剰による骨の発育異常などを起こすことが知られている
- マス・タラ・ニシン・ヒラメ・コイなどの魚は、ビタミンB1を分解する酵素を持っているため、生で与えると、ビタミンB1の欠乏症である急激な麻痺などを起こしやすい(適切に加熱調理すれば問題は起こらないとされている)
また、猫は人間や犬と違い、タウリンを体内で作れないため、タウリンを十分に含んだ食事が必要です(ガイドライン)。手作りの場合は、特に注意が必要とされています。猫の食事の特徴は、キャットフードの選び方|猫の食事の特徴とパッケージ表示の読み方にまとめています。
加熱と衛生
- 肉や魚は、加熱調理したものを与える方が安全性が高まる(ガイドライン)
- 塩分の多い調味料を使わない。人の料理の取り分けは避ける(犬や猫の塩分は、人の3分の1程度でよいとされている)
- 与えてはいけない食材を使わない。詳しくは、犬と猫に与えてはいけない食べ物を参照
作った後の保存
ガイドラインでは、手作りフードが余った場合は、別の容器に移して冷蔵庫で保管し、できるだけその日のうちに使い切ること、1日以上保管する場合は冷凍して、その都度解凍して与える方法もあることが書かれています。器に出した後は品質の変化が早いため、出しっぱなしを避け、給与時間は20分程度を目安にします。保存の方法は、ペットフードの保存方法で詳しく説明しています。
市販フードと組み合わせる
手作りだけで、必要な栄養素をすべてそろえるのは簡単ではありません。主食は「総合栄養食」の市販フードにして、手作りは少量の楽しみとして加える方法なら、栄養の偏りを防ぎやすくなります。加えた分のカロリーは、フードを減らして調整します。カロリーの考え方は、愛犬のフードの量とカロリー|体型の見方と、与えすぎを防ぐ方法、総合栄養食の表示の見方は、ドッグフードの選び方|パッケージ表示の読み方と切り替え方にまとめています。
まとめ
- 手作りフードは、栄養の偏りと衛生に注意する。肉や魚以外の食材も使う
- レバーの長期の与えすぎ(猫)や、生魚(ビタミンB1の欠乏)に注意。肉や魚は加熱する
- 猫はタウリンを体内で作れない。手作りの場合は特に注意が必要
- 余りは冷蔵してその日のうちに使い切るか、冷凍する。主食は総合栄養食にし、手作りは少量を加える方法もある
