犬や猫に与えてはいけない代表的な食べ物は、ネギ類、チョコレート、キシリトール、ブドウ・干しブドウ、生の魚介類です。のどや消化管を詰まらせたり傷つけたりするものとして、アボカドの種や鶏の骨にも注意が必要です。これらは、環境省の「飼い主のためのペットフード・ガイドライン」に挙げられていると、ペット栄養学会誌の総説(2023年)で紹介されています。
この記事では、環境省のガイドラインの内容を中心に、与えてはいけない食べ物と、与えすぎに注意が必要な食べ物、食べてしまった時の対応をまとめます。
(確認元:環境省「飼い主のためのペットフード・ガイドライン」、ペット栄養学会誌26(2)「与えてはいけない食べ物 その1:ネギ属植物」(2023年)。確認日:2026年10月6日。食べてしまった時は、すぐにかかりつけの獣医師に相談してください)
与えてはいけない食べ物
| 食べ物 | 注意すること |
|---|---|
| ネギ類(タマネギ・長ネギなど) | 総説では、タマネギの入った味噌汁やスープを飲んだだけで中毒を起こす犬がいる一方、かなり食べても症状が出ない犬もいると、個体差の大きさが紹介されている |
| チョコレート | ガイドラインでは、犬に与えるとテオブロミンが原因で、嘔吐・下痢・発熱・けいれんの発作などを起こすとしている。猫でも同様の症状を起こすことがある。買い置きを部屋に放置しない |
| キシリトール | ガムや菓子に含まれることがある。人の食べ物の置き場所に注意する |
| ブドウ・干しブドウ | 与えないようにする |
| 生の魚介類 | 生のイカや貝、カニ・エビなどはビタミンB1を分解する酵素を持ち、猫に与えると後脚の麻痺を起こすことがある(加熱調理すれば問題ないとされている) |
| アボカドの種・鶏の骨 | 消化管を詰まらせたり、傷つけたりするおそれがある |
与えすぎに注意が必要な食べ物(ガイドラインの記載)
| 食べ物 | 理由 |
|---|---|
| コーヒー・緑茶・紅茶など | カフェインにより、下痢・嘔吐・多尿などを起こすことがある |
| 生卵 | アビジンという成分が、皮膚炎や成長不良を起こすことがある(加熱すれば問題ない) |
| ホウレン草 | シュウ酸が多く、尿石症の原因になる。茹でてアク抜きすると減らせる |
| 生の豆やナッツ類 | 消化が悪く、下痢や嘔吐の原因になる |
| にぼし・海苔 | マグネシウムの過剰が、尿路の病気の要因になることがある |
| レバー(猫) | ビタミンA・Dの過剰が要因となり、食欲不振や関節炎を起こすことがある |
食べてしまった時
- 何を、どのくらい、いつ食べたかを確認して記録する(総説でも、食べた量や時刻の確認と記録が大切とされている)
- すぐにかかりつけの動物病院に電話で相談する
- 自己判断で吐かせようとしない。獣医師の指示に従う
パッケージに残っている食べ物は、成分の確認のため、病院へ持っていくと役立ちます。
予防のためにできること
- 人の食べ物を、ペットの届く場所に置かない
- 家族で、与えてはいけない食べ物を共有する
- 普段は、総合栄養食のフードと水を基本にする
犬のフードの表示の読み方は、ドッグフードの選び方|パッケージ表示の読み方と切り替え方、猫の食事の特徴は、キャットフードの選び方|猫の食事の特徴とパッケージ表示の読み方にまとめています。
まとめ
- 与えてはいけない代表的な食べ物は、ネギ類・チョコレート・キシリトール・ブドウ・生の魚介類。アボカドの種や鶏の骨も危険
- カフェインの入った飲み物、生卵、ホウレン草、にぼし・海苔、レバー(猫)なども、与えすぎに注意する
- 食べてしまったら、何をどのくらい食べたかを記録し、すぐに獣医師に相談する
- 人の食べ物を届く場所に置かず、家族で情報を共有する
